伊豆旅行記【その3】
先週のこともありますし「いつ降り出すのか?」とスタンバっていたのですが、
結局降りだしたのは夜でした。ちぇ。それなら出かけられたかも。
その上あまり降らなかったので、今雪らしきものはほとんど残っていません。
今日は久々に自分の自転車でポタってきます。(^^)/
以下、なんかいつ終るとも分からないカオス状態の「伊豆旅行記」です。
その1、その2はこちらでございます。m(__)m
観光協会の方も来て、今回の愛車とご対面です。
これでレンタサイクルを借りるのは3回目になります。
今日の自転車に対して期待は高まるのですが、
・・・・・今までのことを考えると、過度の期待は禁物です。
まず、自転車の種類を選ぶのですが、
観光協会の方に
「ママチャリ、MTB、電動自転車とありますがどれにしますか?」
と聞かれました。
あるんだ・・・電動とか。
いや、私とてまがりなりにもスポーツ自転車を趣味としている身、
もちろんMTB!・・・と即効で答えたかったのですが、そこは、まあ・・・。
ここは伊豆だし、電動があるってことは「坂道多し」ってことかも。
念のためその辺を確認しておこうということで、「坂道が多いんですか?」
と聞いてみましたが、「それほどでもない」ということなので、
憂いなく“MTB”をお願いすることにしました。
いや、もちろん坂道が多くても、電動などではなくMTBをお願いしましたとも。
・・・本当です。
レンタル代は1日借りて1台 500円
保証金が1台につき1,000円かかりますが、これは自転車を返す時に返してくれます。
観光局の方が4時には帰ってしまうので、
それまでには返却しなければならないのですが、
500円というのは、なかなかリーズナブルです。
しかし手続きに観光局の方は戸惑っているようで、
「ああ、ここもレンタサイクルを借りる人がめったにいないんだな。」
とうっすらと思いました。
でも、このレンタル自転車は、小屋で保管してあるんで自転車の保存状態は
かなりいい感じでした。(登場機会があまりなさそうなのは同じなのに)
今まで3件レンタサイクルを借りましたが、他の2件は外置きのようだったので、
錆びがかなり来ていたのですが、小屋置きのお陰かここの自転車はそんなことがなかったです。
やっぱり自転車は部屋置きと外置きでは、コンディションに差がでるんですかね。
どの自転車も似たような感じだったので、端からMTBを2台選びました。
タイヤをさわってみると、2台、前輪後輪ともにありがちに空気圧0。
もうベコベコ。
やっぱり借りる人いなかったんだ。(ぼそっ)
観光局の方がズコズコと空気を入れてくれました。
こちらが今回の愛車、“伊豆のへそ号(仮)7号、8号”
7号は私、8号が相方です。(この辺はどうでもいいっすね。)
このMTBにはこんな注意書きが・・・。
MTBなのに悪路走行禁止?!
そりゃーねだろー。
・・・おそらく(つうか確実に?)これもルック車というヤツかもしれませんが、
3×6段のギアもついているし、ギアの動きもよさそう。
今まで借りた“ギアポロリ?!”状態のハマチャリとか、
日光で借りた“1になったきり戻らず”(しかも1かよっ!)の
意味なしギアの自転車よりかなり走りやすそうで期待できそうです。
愛車も決まり、忘れちゃいけないのが、我がサイクルセット、
手袋、耳あて、覆面・・・じゃなくてマフラーの3点セット。
覆面・・・はするほどでもなかったのでしないで済んだのですが、
さすがに寒かったので手袋と耳あては持っていってよかったです。
あとお役立ちグッツ「モンベルリュック」も折りたたんで持って来ました。
こういう時に(も)このリュックはホント便利っす。
自転車も借りたし、さてどこに行くかですが、
季節は2月、どこの雑誌を見ても、観光局にあるチラシを見ても、
「さあ、狩れやーーー」といわんばかりのイチゴ狩りシーズンです。
ここはまあ、基本のイチゴ狩りと観光局のチラシではじめて知った
観光局の方オススメの“パン祖のパン祭り”その後、“足湯”に浸かって、
温泉まんじゅうを買って帰ってくるという
「今決めたんだろ」感でいっぱいの行き当たりばったりコースです。
全てのものが伊豆長岡方面に集中しているようなので、
とりあえず“伊豆長岡駅”をめざしてGO!です。
伊豆長岡までは、河沿いのサイクリングコースを行きます。
サイクリングコースに入るまでにちょっと迷いそうになったのですが、
ふと下を見ると石灰でサイクリングコースの道順を示すらしき白い矢印が・・・。
特に“サイクリングコースはこちら”とか書いていなかったのですが、
なんとなくあからさまな善意を感じましたので、
導かれるままに行ってみることにしました。
結果、これは思ったとおりサイクリングコースを示すもので、
要所要所で書いてあり助かりました。
河沿いのコースは走りやすくて、
のどかな景色をみながら走るのは気持ちよかったです。
とくにこのMTB。
偶然出会った割には、私の体型にぴったり。
なにせものすごい走りやすい。
ポジションもビアンキよりいいかも??
「どうせクロスバイクでもスピード出さないし、
もしかしてこの自転車でも遜色ないんじゃ??」と思ってしまう位でした。
しかし、7号と8号は同じ26インチだったので、
私にぴったりということは、身長差約20cmある相方にはかなり小さく、
めっちゃ漕ぐ姿勢が良くなってます。
ママチャリ漕いでるのか?と見まごうほどのポジションです。
出発から20分程度で“千歳橋”に着き、この橋を渡り「伊豆長岡駅」に到着です。
あれ?・・・予想以上に・・・さびれてる??
ここでもう一度地図を良く見てみると“千歳橋”を渡らず
“伊豆長岡駅”方面と逆方向に行ったところに“イチゴ狩り”も
“パン祖のパン祭り”会場もあるようです。
“千歳橋”をもう一度渡りなおし、まずイチゴ狩り・・・という予定ですが、
ところでこの「伊豆長岡駅」付近には数軒の八百屋さんがあります。
ここで鋭く目を光らせていたのが相方。
相方が密かにチェックしていたのは、もちろんイチゴの価格。
さて、今イチゴ狩りはハイシーズンらしく、1人1,500円。
街で見かけるイチゴは200円とかせいぜい450円。
ここでお得管財人の相方が
「(買えば200円なのに)1,500円はどうなの?」
とやんわりと探りを入れてきました。
きたよ。こういった因縁。相変わらずセコイなこいつ。
・・・とも思いましたが、
うーーん。そうだなぁ。自分で狩って食べるという付加価値はあるものの、
まあ、そんなにイチゴを一度に食べられるもんじゃないよなぁ。
えーと。200円パックとすると7パック食べないと元は取れない?!
450円としても、3パック?!
・・・この時点で、もうすでに私は相方のお得戦術の術に嵌っているのです。
確かにイチゴ狩りに行って相方に
「元をとるように」とゴーインに(見えない)プレッシャーを
かけられながら食べるのはイヤだなぁ。
とイチゴ狩りは(まんまと)断念。
「パン祖のパン祭」会場に急遽、進路を変更することになりました。
ところで、先ほどから普通に「パン祖のパン祭」と言っていますが、
「いったいそれはどんな祭りなんじゃい?」と皆様、思われませんか?
観光局の方も当たり前のように使っていたので逆に聞けなかったのですが、
いったいそれはどんな催しなのか?
いや、祭りというのは分かります。
しかし「パン祖」という部分はいったいなんなのか?
疑問を抱えたまま、約10分位で祭り会場に着きました。
この「パン祖のパン祭」はたまたまこの日(2月2日)と次の日(3日)
2日に渡って行われているパンの祭りのようです。
「具体的にどのようなことをするのか?」というと、
パンを食べたり、パンを買ったり、パンにまつわるゲームをしたりのようです。
で気になる「パンの祖」の部分ですが、説明によると
166年前、江川坦庵公という方が戦時の携帯食として、
兵糧パンを採用しなければならないと考え、第1回の試験焼きを行ったのが、
1842年4月12日ということで、毎月12日をパンの日と定めたそうです。
なるほど。
・・・て12日じゃねぇじゃん。
まあ、その辺はいろいろ大人の事情があったのでしょう。
このパン祖と呼ばれる江川坦庵公がこの地の出身の為、
「パン祖のパン祭」が行われるようになったそうです。
そしてそのパン祖とも言われる江川坦庵公とは、この方です。
ちなみに写真の藤田弓子さんは、「伊豆の国市」在住で、今回のプロデューサーだそうです。
・・・て2回目かよっ!
意外と浅いですね。歴史。江川坦庵公は結構昔の人なのに・・・。
でもまあ、歴史はこれから紡いでいくもんなんで・・・。
会場では伊豆のお店だけでなく、全国の有名なパン屋さんのパンが購入できます。
せっかくだからここでパンを買ってお昼ごはんにすることにしました。
何気なく行くことにした地元の祭り。
何気なく食べることにしたパン。
・・・まさかここで、感動の再会が待っていようとは思いもよりませんでした。
全国の有名パンの即売場に行ってみると、十数店のパン屋さんのパンが並んでいました。
関東の有名どころでは“ポンパドール”などもありましたが、
ここはせっかくだから、普段は買えない地元のお店のものにしようと見ていると、
なんと!あのパンがあったのです。
そのパンとは!私的には幻のパンだった、
“ヨーカンパン”です。
取るものもとりあえずまずは一つ購入しました。
購入した後は、私の頭の中は「ヨーカンパン、ヨーカンパン」とヨーカンパン一色。
後は適当に相方にパンとコーヒーを見繕ってもらって、
いよいよ感動のヨーカンパン実食です。
このブログを読んでくださった方の中で何人の方が
この“ヨーカンパン”をご存知なんでしょうか?
カタカナで書くとイマイチ分かりにくいかもしれませんが、
ヨーカン=羊羹
パンの表面にようかんエキスが塗ってあるパンです。
私が幼い頃に確かどこか大手のらしき(山○とか)パン屋で扱っていた
と記憶しているんですが、コッペパンみたいなものの表面に、
ようかんエキスが塗ってあるパンでした。
幼い私の大好物でしたが、(私の中では)大人気にもかかわらず、
なぜか、いつの間にか店頭から消えてました。
このヨーカンパンの事を私は忘れることができず、
相方にも再三このヨーカンパンの存在を訴えていたのですが、
「ヨーカンエキス?なにそれ?知らない。
シベリアと勘違いしてるんじゃないの?!」
・・・と取り合ってももらえず、哀しい思いをしました。
その後、相方もそんな風に言うし「ヨーカンパンは私が作り出した幻影?」
「全てはまぼろしだったんじゃ?」
と思いつめていましたが、やっぱり存在していたんです!!
私が食べていたものは、量産型(?)だったせいかスタイルは違いますが、
ようかんエキスがパンに塗ってあるところなど、そのもの!!
もの凄ーーーく感動しました。
自分の正しさが証明されて「勝訴」という感じです。
涙で肝心のヨーカンパンが見えないくらいです。
ホントこれだけで伊豆に来て良かった!(相方の誕生日はいったい・・・)
相方にこの感動(と今までの相方の態度に対する苦情)を訴えると
「所詮パンなんかどうだっていいじゃん。」と言わんばかりの態度をされました。
どうでもいいことあるかい!これは私のアイデンティティの問題じゃい!!
この態度、アメリカだったら離婚訴訟もんですよ。絶対。
ヨーカンパン離婚。日本でやったら伝説だな。(--;)
ヨーカンパンを開けてみると、なんとも羊羹な香り。(当然ですが)
この香りもまさに昔のヨーカンパン。
この上に乗っているちょっとインチキくさい生クリーム(?)は
昔のものは、コッペパンに挟まっていたような気がします。
食べてみると衝撃の新事実。
このヨーカンパンの中には餡が入っていました。
(昔のにはなかったなぁ。)
・・・ここでものほしそうな目で見ているのは、
「せっかくだから病」の相方。
まあ、仕方ない。
本来ならヨーカンパンの存在を全否定していた相方には食べる資格はないかもしれんのですが、
寛大な私は、相方にも半分食べさせることに・・・。
心して食べたまへ。
食べてみると相方も「美味しい」と絶賛。
そうか。そうであろう。復活を願う私の気持ちも理解できるであろう。
・・・と思いきや。
お得好きの相方、
「ヨーカン、クリーム、餡と3種類、
すなわち2×2×2=8通りの食べ方が楽しめるんだよ。」
・・・とそのお得さが特に気に入ったようです。
勝手にいってやがれ。
この後、ヨーカンパンを2個追加購入、次なる目的「足湯」に向かうことにしました。
ヨーカンパンで熱くなりすぎて、またまた長くなりました。(汗)
いつまで続くのか、(無駄に長い)この伊豆旅行記・・・。
すみません。次で終る予定なのでもう少しお付き合いください。m(__)m
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